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5社が書き、95社が書かない

「本人確認なし」は条項の呼び名であって、確認がないことではない

仮想通貨カジノを探すときによく打ち込まれるのが、本人確認に関する言葉です。100社の記録で、いくらから書類を求めるかを金額で書いた事業者は5社しかありませんでした。残る95社は金額を書かず、出金の前ならいつでも求められると定めています。この差が、出金の日に現れます。

10社の一覧。各欄はライセンス登記と事業者自身の規約から取っています。空欄は「読めていない」という意味で、「ゼロ」でも「上限なし」でもありません。日本の許可の欄はありません。日本にはオンラインカジノの許可制度そのものがないからです。
事業者ライセンス本人確認対応通貨対象外の国開く
VaveCuraçao Gaming Authority金額の記載なし6リスト未読開く
Vave は当サイトの提携先で、この行のリンクは有料掲載です。読者が口座を開くと当サイトに報酬が入ります。並び順は報酬では決まりません。Vave はこのページの集計にも順位づけにも入れていません。同社の対象外の国リストは読めていないため、その欄は「リスト未読」のままです。
RocketpotCuracaoUS$2,5001334
DuckDiceAnjouan Gaming Board金額の記載なし1016
Empire.ioAnjouan Gaming Board2,000 USDT未読12
MetaspinsCuraçao Gaming Authority金額の記載なし858
RainbetAnjouan Gaming Board金額の記載なし911
ShuffleCuraçao Gaming Authority金額の記載なし615
Wild.ioCuraçao Gaming Authority金額の記載なし1245
Wolf.betAnjouan金額の記載なし1348
BitslerCuraçao Gaming Authority金額の記載なし未読1

5社と95社

100社の記録のなかで、書類を求める境目を金額で書いたのは5社です。

書かなかったのは95社。

書かない95社が「求めない」と言っているわけではありません。規約にあるのはたいてい逆の文で、事業者の判断でいつでも、出金の前でも、口座の開設中でも書類を求められる、という趣旨の条項です。つまり金額の欄が空なのは、確認が起きないという意味ではなく、いくらでも起こりうるという意味です。

書いた5社は、そのぶん自分を縛っています。

5件の内訳と、同じ2,500という数

金額を書いた5社を並べると、数字が寄っているのがすぐ分かります。

Bitcasino.io が2,500ユーロ、規約の第6.6項。Sportsbet.io が2,500ユーロ、第6.6項。Livecasino.io が2,500ユーロ、第6.6項。Rocketpot が2,500ドル、第11.4項。Empire.io が2,000テザー、第5.4項。

5件のうち4件が2,500で、3件は項の番号まで揃っています。

これは偶然ではありません。Bitcasino.io と Livecasino.io は同じ会社の同じライセンス番号で動いています。Sportsbet.io は番号こそ別ですが、同じ文言の条項を同じ項番号で持っています。番号の重なり方はライセンス番号のページで数えました。

読者の側から見ると、複数の比較サイトを回って金額を集めたつもりが、実際には一つの文面を三度読んでいることになります。

通貨が三種類あるので、そのままでは比べられない

5件の単位はユーロが3件、ドルが1件、テザーが1件です。2,500ユーロと2,500ドルは同じ数字ですが、同じ金額ではありません。

このサイトは書かれた通貨のまま書きます。

換算した数字を表に入れると、事業者が書いていない数字が事業者の欄に入ることになります。為替は日々動くので、換算した瞬間からその数字は古くなります。読者が自分で換算するのは自由ですが、それは読者の計算であって、規約の記載ではありません。

表の10社では2社

このサイトの表に並ぶ10社では、金額を書いたのが2社です。

Rocketpot が2,500ドル、第11.4項。Empire.io が2,000テザー、第5.4項。

残る8社の欄には「金額の記載なし」と入ります。これは「未記載」とも「リスト未読」とも別の表示です。事業者が金額を約束しないと明示している状態を指していて、書類を読んだうえでの結果です。三つの表示の違いは規約の読み方で定義しています。

項の番号まで引けたのは9社でした。Wild.io だけは、条項の場所を示す番号が記録にありません。項番号は小さな情報に見えますが、読者が自分で規約を開いて同じ文を確かめるための座標です。番号がなければ、確かめるのに全文を読むことになります。

「本人確認なし」という言葉が指しているもの

この言葉は三つの別のことを一つにまとめてしまいます。

一つ目は、登録の画面が短いこと。二つ目は、事業者が金額の境目を公表していないこと。三つ目は、書類を求められる可能性がないこと。

三つ目にあたる規約を、私たちは読んだ範囲で見ていません。

一つ目と二つ目は実在します。ただしどちらも、出金の日に書類を求められないことを保証しません。入口が短いことは入口の設計で、出金の条項は別の項に別の言葉で書かれています。

出金の日に何が起きるか

規約の本人確認の項には、金額のほかに三つのことが書かれていることがあります。

求められる書類の種類。提出の期限。期限を過ぎたときにどうなるか。

表の10社でも書きぶりは揃いません。ある事業者は身分証と自撮りに加えて通話まで挙げ、別の事業者は書類の種類だけを挙げます。期限を日数で書く事業者もいれば、書かない事業者もいます。ここも、空欄は「そうした定めがない」ではなく「読み取れていない」です。

金額の欄が埋まっているかどうかと、出金上限の欄が埋まっているかどうかは、たいてい連動します。書く事業者は両方書きます。出金上限のページで同じ傾向を数えました。

規約のどこを開くか

読者が自分で確かめるときの目印を書いておきます。

見出しに本人確認や身元の確認にあたる言葉が入った項を探します。次にその項のなかで、数字と通貨が並んでいる文を探します。数字があればそれが約束で、なければ約束がないということです。

金額がない場合、探すのをやめてかまいません。

そこにない数字は、比較サイトの表にもありません。もし他のサイトの表に数字が入っていたら、その数字がどの項から来たのかを確かめる価値があります。四つの確認の手順は自分で確認するページに、日本側に照会先がない事情は日本の制度のページにあります。

よくある質問

本人確認なしで出金できる事業者はありますか。
私たちが読んだ範囲の規約に、書類を求められる余地のない出金を書いたものはありませんでした。100社のうち5社は金額を書き、その金額を超えたときに求めると定めています。残りは金額を書かず、事業者の判断でいつでも求められると書いています。後者は「求めない」ではなく「約束しない」です。
金額を書いた5社はどこですか。
Bitcasino.io が2,500ユーロで第6.6項、Sportsbet.io が2,500ユーロで第6.6項、Livecasino.io が2,500ユーロで第6.6項、Rocketpot が2,500ドルで第11.4項、Empire.io が2,000テザーで第5.4項です。5件のうち4件が2,500という同じ数で、3件は項の番号まで同じです。
同じ数字が並ぶのは偶然ですか。
偶然ではありません。Bitcasino.io と Livecasino.io は同じ会社と同じライセンス番号で動いています。Sportsbet.io は番号こそ別ですが、同じ文言を同じ項番号で持っています。会社と番号の重なりは運営会社のページで数えました。
表の10社では何社が金額を書いていますか。
2社です。Rocketpot が2,500ドルで第11.4項、Empire.io が2,000テザーで第5.4項。残る8社は金額を書かず、欄には「金額の記載なし」と入ります。項の番号まで引けたのは9社で、Wild.io だけは番号のない場所に条項が置かれています。
登録がすぐ終わることと、本人確認は同じ話ですか。
別の話です。登録の画面が短いことは入口の設計で、書類を求める条項は出金の設計です。二つは同じ規約の別の項に書かれていて、片方が短いからもう片方が軽いということはありません。
金額が書かれていない欄は「確認なし」と読めますか。
読めません。空欄は「読めていない」、「金額の記載なし」は「事業者が金額を約束していない」です。どちらも確認がないという意味にはなりません。欄の書き分けは規約の読み方にまとめています。

書いたのは kasoutsuka-casino 編集部

事業者の規約とライセンス登記を読む 更新 2026年9月3日