番号・保有者・対象ドメイン
仮想通貨カジノのライセンスが示すこと・示さないこと
仮想通貨カジノの多くはフッターにライセンス番号を載せています。キュラソーとアンジュアンの番号の読み方、証明書が示す会社とドメイン、有効期限や規約の古い表記まで、条項番号つきで整理します。
フッターやトップページに書かれたライセンス番号は、それだけでは何も保証しません。仮想通貨カジノのライセンスは、キュラソーとアンジュアンという二つの発行元がそれぞれの書式で番号を割り当てており、番号の並びを見ればどちらの発行元かは判別できます。番号の先にあるのは、会社名と対象ドメインを記した一枚の証明書です。
この証明書を読むときに確かめたいのは三つです。誰が保有しているか、どのドメインが載っているか、そしていつまで有効なのか。仮想通貨カジノのライセンスをフッターの数字だけで判断せず、発行元の登記簿を自分で開いて確かめる習慣が、入金前の安心材料になります。証明書の探し方そのものは登記簿でのライセンス照会にまとめています。番号だけに頼らずこの手順を踏む姿勢は、仮想通貨カジノ全般を見るときの基本になります。
| カジノ | ライセンス | 保有会社 | 番号 |
|---|---|---|---|
| Vave | キュラソー・証明書のドメインは vavegame.com登記簿 2026年9月12日 | Latcas B.V. | OGL/2024/1676/0905 |
| Bitcasino.io | キュラソー・登記簿で有効登記簿 2026年9月12日 | Moon Technologies B.V. | OGL/2023/111/0069 |
| Rocketpot | キュラソー・照会結果は無効登記簿 2026年9月13日 | — | 1668/JAZ |
| Wild Fortune | アンジュアン・2026年9月29日まで登記簿 2026年9月12日 | Metlait SRL | ALSI-202509073-FI2 |
| Metaspins | 規約はアンジュアン、登記簿はキュラソー登記簿 2026年9月12日 | Metaspins N.V. | OGL/2024/1063/0437 · ALSI-202606048-FI2 |
| Rainbet | フッターに番号なし | — | — |
| Shuffle.com | キュラソー・登記簿で有効登記簿 2026年9月8日 | Natural Nine B.V. | OGL/2024/1337/0628 |
| Bitsler | キュラソー・登記簿で有効登記簿 2026年9月12日 | Oyine N.V. | OGL/2024/930/0387 |
| Thunderpick | キュラソー・登記簿で有効 | — | OGL/2024/677/0722 |
| Jack.com旧Jackbit、2026年5月29日に改称 | キュラソー・登記簿で有効 | Data Link Digital B.V. | OGL/2024/1562/1139 |
| Wild.io | キュラソー・保有者名が二つ | Nonce Gaming B.V. / Stack Gaming Ltd | — |
| Wolfbet | アンジュアン・番号は規約に記載 | — | ALSI-132405048-FI3 |
| TrustDice | — | — | — |
二つの書式:キュラソーのOGLとアンジュアンのALSI
キュラソー: OGL形式の番号
キュラソー・ゲーミング・オーソリティが発行する番号は、OGLという文字に続けて年、そして二組の数字が並ぶ形式です。今回比較している運営会社のなかでは、次のような番号が見られます。
- Bitcasino.io: OGL/2023/111/0069。保有者は Moon Technologies B.V.、発行日は2024年7月1日です。
- Bitsler: OGL/2024/930/0387。保有者は Oyine N.V.、発行日は2024年7月22日です。
- Vave:証明書のドメイン欄には vavegame.com のみが記載されています(2026年9月12日の登記簿)。
番号に含まれる年と、実際の発行日が一致しない例もあります。番号の並びだけで新旧を判断せず、証明書に印刷された発行日のほうを基準にしてください。同じ会社が複数のブランドを持つこともあるため、番号を見た段階では保有会社の名前まで確認しておくと後の照合が早くなります。
アンジュアン: ALSI形式の番号
アンジュアンの番号は ALSI から始まり、長い数字の並びのあと FI2 や FI3 といった符号で終わります。Wild Fortune は ALSI-202509073-FI2 を、Wolfbet は ALSI-132405048-FI3 を、規約の条項とフッターの両方に印刷しています。アンジュアンの登記簿(anjouangaming.com)には、会社名・状態・番号・発行日と有効期限・対象ドメインが並んでいます。
仮想通貨カジノのライセンスが示すもの
証明書が答えているのは狭い範囲の問いです。発行元がどの会社に、どのドメインについて許可を与えたか、その状態と日付だけを示しています。
- 会社:証明書には保有会社の名称が印刷されています。ブランド名ではなく、この会社名が許可の対象です。
- 対象ドメイン:証明書にはドメインの一覧が付きます。同じブランドでも、見ているアドレスが一覧に含まれているとは限りません。Vave の番号は2026年9月12日の時点で vavegame.com のみを載せており、vave.com はそこに含まれていませんでした。
- 状態と日付:発行日、そして状態(有効か、そうでないか)が示されます。
一つの会社が複数のドメインを一つの証明書でまとめて持つこともあります。Metlait SRL(Wild Fortune の保有会社)のアンジュアン登録は、2026年9月2日の時点で29のドメインを含んでいました。運営会社と証明書の関係は運営会社を調べる3つの手がかりで扱っています。
仮想通貨カジノのライセンスが示さないもの
証明書は、ボーナスの公平さやサポートの対応、出金の手続きがどう進むかまでは説明しません。これらは発行元ではなく、各社の規約に書かれている内容です。本人確認がいつ始まるかは本人確認不要のカジノという言葉の中身、出金の枠については出金上限の記事で、それぞれ条項番号つきで見られます。
証明書が語るのは「誰が、どのドメインについて、発行元に対して責任を持つか」までです。お金がどう動くかは、規約のほうを読む必要があります。番号の書式が正しく見えることと、その番号がいま有効な状態であることも、別の話として分けて考えてください。
有効期限の例: Wild Fortune
アンジュアンの登録には有効期限が印刷されています。Wild Fortune の ALSI-202509073-FI2 は2025年9月30日に発行され、2026年9月29日が有効期限として記載されていました。保有会社は Metlait SRL です。この記事を読んでいる時点でさらに先の日付になっていたら、登記簿を開き直して新しい日付を確かめてください。
アンジュアンの登録は、印刷された有効期限を過ぎても「valid」の表示が残ることがあります。状態と日付が食い違って見えたときは、その場で判断せず、両方をメモしておくのが確実です。
規約がいまも「申請中」と書いている例: Bitsler
証明書の記載と、規約の文面が一致しないこともあります。Bitsler の場合、キュラソーの登記簿は OGL/2024/930/0387 を Oyine N.V. の保有として示し、2026年9月12日の時点で bitsler.com が証明書に載っていました。発行日は2024年7月22日です。ところが規約の文面のほうは、この番号をいまも「申請中(application)」という表現のままにしています。
- 会社Metlait SRL
- ライセンス番号ALSI-202509073-FI2(2026年9月29日まで)
- ドメイン29件wildfortune.io を含む
規約は証明書ほど頻繁に更新されないため、こうした古い表現が残ること自体は珍しくありません。番号が本当に発行済みかどうかを確かめたいときは、規約の文言よりも登記簿の証明書ページを基準にするほうが確実です。
一つのブランドが複数の証明書を持つ例: Jack.com
Jack.com は、2026年5月29日に Jackbit という名前から改称したブランドです。現在の jack.com には OGL/2024/1562/1139 という証明書があり、保有会社は Data Link Digital B.V.、発行日は2025年7月23日、対象ドメインは jack.com です。一方、改称前のアドレスである jackbit.com には、これとは別の証明書が割り当てられています。
同じ運営会社が発行元と保有会社を変えずにブランド名やドメインだけを変えることもあれば、このように証明書そのものが分かれることもあります。見ているブランド名だけでなく、証明書に載っているドメインの側で照らし合わせる習慣が、この種の食い違いを避ける助けになります。
保有者の名前が規約と証明書で違う例: Wild.io
保有会社の名前が、証明書と規約で違って見える例もあります。Wild.io の場合、証明書には Nonce Gaming B.V. という名前が、規約には Stack Gaming Ltd という名前が、それぞれ記載されています。どちらも記録として存在している以上、一方を誤りと決めつけることはできません。むしろ、この食い違いそのものを「保有会社の名前を一つに絞れない」という事実として扱うべきものです。
登録した情報や送金の記録が、証明書側の会社名と一致しているかどうかは、書類のやり取りが発生したときに重要になります。運営会社の名前を突き合わせる考え方は運営会社を調べる3つの手がかりで扱っています。
規約と登記簿が食い違う、そのほかの例
- Thunderpick:規約そのものには発行元の名前も番号も記載がありませんが、登記簿ではOGL/2024/677/0722が有効な状態として載っています。規約に書かれていないからといって、証明書が存在しないとは限りません。
- Rocketpot:規約の第1.2項は 1668/JAZ という番号を印刷していますが、2026年9月12日と13日の二回の照会で、キュラソーの登記簿はこの証明書を無効(not valid)と表示しました。
- Metaspins:規約の第1.1項はアンジュアンの番号 ALSI-202606048-FI2 を印刷している一方、2026年9月12日のキュラソー登記簿は Metaspins N.V.(OGL/2024/1063/0437、状態は有効、対象は metaspins.com)を載せています。二つの発行元の記録は、そのままでは一致しません。
- Rainbet:フッターに番号の表示はありません。規約の第21.6項が、発行元として Gaming Services Provider N.V. の名前を挙げています。
発行元が二つ、記載が食い違う場合は、どちらか一方だけを信じるのではなく、両方の記録を書き留めておくのが実務的です。登記簿の具体的な照会手順は登記簿でのライセンス照会で追えます。証明書の状態が「取り消し」に変わっている場合の見分け方は取り消されたライセンスの記事で扱っています。
下の表は、ここまでに挙げた運営会社のライセンス番号・保有会社・登記簿での状態を一覧にしたものです。
ここまでに挙げた例に共通しているのは、証明書のどこか一点だけを見て安心するのではなく、会社名・番号・対象ドメインの三点をあわせて照らし合わせる必要があるということです。ドメインが変わるとき、保有会社の名前が二通りあるとき、あるいは規約の文言が古いままのとき、そのどれもがフッターの表示だけでは見分けられません。
仮想通貨カジノのライセンスを自分で確かめる手順
- 規約のページから、保有会社の名称と番号を控える(フッターの表示だけに頼らない)。
- 発行元の登記簿を開き、ドメインまたは会社名で検索する。
- 証明書のページで、会社名・番号・発行日・状態を確認する。
- いま使っているドメインが、証明書のドメイン一覧に含まれているか照らし合わせる。
- 保有会社の名称が、規約に書かれた名前と一致しているかも見ておく。
- 確認した日付を控え、大きな入金の前にはもう一度同じ手順を繰り返す。
登記簿の具体的な画面と手順は、登記簿でのライセンス照会で一つずつ説明しています。
よくある質問
- 仮想通貨カジノのライセンスがあれば、その運営会社は安全と言えますか?
- 証明書が示すのは、発行元が特定の会社に、特定のドメインについて許可を与えたという事実と、その日付・状態だけです。ボーナスの公平さや出金の手続きは規約の側に書かれており、証明書だけでは判断できません。
- キュラソーのOGLとアンジュアンのALSI、番号の違いはどこで見分けられますか?
- OGLはキュラソー・ゲーミング・オーソリティの番号で、OGLの文字のあとに年と二組の数字が続きます。ALSIはアンジュアンの番号で、長い数字の並びのあとにFI2やFI3のような符号が付きます。
- 証明書に載っているドメインと、実際に使っているアドレスが違うことはありますか?
- あります。Vaveの番号は2026年9月12日の時点でvavegame.comのみを載せており、vave.comは含まれていませんでした。使っているアドレスが証明書のドメイン一覧にあるかどうかは、そのつど照らし合わせてください。
- 規約に書かれた番号と、登記簿の記載が違うときはどう考えればよいですか?
- Metaspinsのように、規約はアンジュアンの番号を、登記簿はキュラソーの番号を示す例があります。二つの発行元の記録が一致しない場合は、どちらか一方だけで判断せず、両方の番号と確認した日付を書き留めておくことをすすめます。